ご挨拶
第57回NPO法人 日本口腔科学会 九州地方部会
会長 中山 秀樹
熊本大学大学院 生命科学研究部 歯科口腔外科学講座 教授
謹啓
このたび、2024年12月7日(土)に第57回NPO法人 日本口腔科学会 九州地方部会を熊本大学病院キャンパス内にて開催させていただきます。熊本で本学会が開催されますのは、2004年12月に当教室が当時の篠原正徳教授の時に鶴屋百貨店 東館7階 鶴屋ホールで開催して以来ですので、ちょうど20年ぶりとなります。今回の学術講演会は、熊大病院キャンパス内の新施設(仮称:アメニティ棟)の会議室で開催する予定です。本施設の竣工日は学会直前ですので、皆さまを新たな施設でお迎えするのを楽しみにしております。万が一、工期に遅れが生じた場合は、同じ熊大病院キャンパス内の別会場にて開催いたします。
さて本学会の目的は、「広く市民に対して、学術集会の開催等による口腔科学の研究及び討議を通して、医学の進歩と発展に貢献し、学術文化及び医療福祉に寄与すること」と定款に示されています。本学術集会では、「口腔科学」に関する幅広い臨床活動や研究の成果をご発表いただき、活発な討議と意見交換をお願いしたいと思っています。また昨年と同様、卒後研修開始後3年以内の優れた筆頭発表者に「新人賞」が授与されますので、若い先生方の奮起を期待しています。なお、新人賞の受賞者は、次年度の全国学術集会で受賞内容の発表の機会が与えられます。
本学会は日本医学会連合の中で歯科医師が中心となって活動をする唯一の分科会であり、今日まで長い歴史のなかで発展を遂げてきました。理事長講演では、学会のこれまでの歩みを振り返りながら、学会の存在意義や独自性に照らして今後推進していく活動の方向性などについてお話しいただけるものと思います。なお、片倉朗理事長は熊本での学会に参加され、現地にてご講演いただけるとのことです。
学会のあとにつづく教育研修会では、わが国におけるエピジェネティクス研究の第一人者の熊本大学発生医学研究所 細胞医学分野 教授 の中尾光善先生にご講演いただきます。中尾先生には、「なぜ病気になりやすい人となりにくい人がいるのか?」という「体質の違いの謎」について、「遺伝子」と「環境」の関係に触れながら科学的に分かりやすく解説していただきます。非常に興味深い講演内容ですので、教育研修会にも奮ってご参加ください。
学会と教育研修会に参加されたあとには、会場から徒歩10分圏内の熊本市中心街で美味しい「熊本の食」をぜひ堪能されてください。夜間には、熊本地震から復旧した熊本城の天守閣のライトアップ姿をご覧になれます。それでは皆さまと熊本でお会いできるのを楽しみにしております。
謹白